瑞雲作 かわいい仏像 地蔵菩薩坐像 |
平安時代の後期、仏教が民間に普及するにつれ、地獄の苦しみまでまで救って下さるという地蔵に人気が出て地蔵信仰が広く浸透しました。特に平安時代末期以降に末法思想が広まると共に各地に霊験談などが出来ました。特に今昔物語(平安時代)の霊験談のうち半分以上は地蔵菩薩のご利益の話であるように癒される仏像として圧倒的な人気を博しました。 この作品は左手に宝珠を持たれ、右手は与願の印です。 |
地蔵菩薩ご利益話3三井寺の地蔵菩薩像を修理した供奉(いぐぶ)が、夢に菩薩が仏像を作った仏師、修理した者を擁護していることを告げられ感涙した話。 |
今は昔、供奉が阿弥陀如来像を造ったおり、古い地蔵菩薩坐像を修理した。 その時、夢に14,5才くらいの端正な小僧が現れ「わしは、古い菩薩像の地蔵なり、わしを造った仏師を擁護している」と告げられたので涙を流して尊んだ。 思うに、心を込めて仏像を造らせた人がご利益をいただけるのは当然だが、信仰心がなく代価をもらって仏像を造った仏師にも地蔵さまはご利益を施されると知り、尊んだと伝える。 (今昔物語巻17の12) |
地蔵菩薩ご利益話4但馬前司、源国挙(くにたか)が閻魔庁で地蔵菩薩に懺悔し生き返った話。 |
今は昔、但馬前司、源国挙という人があって朝廷で忙しく働いていたが、病気になり死んでしまった。 死後、閻魔庁に着き、恐ろしい地獄で忙しくしていらっしゃる小僧(実は地蔵)に涙ながらに「助けてください。」と懇願したが、小僧は「人間の世の栄華はかりそめの夢幻、人の罪業は岩山の如し。まして、お前は女色にふけり、その罪でここへ来たのだ。どうしてお前を助けられよう。」と言われるので国挙は「ですが、何卒お慈悲でお助けください。もし、許されて国に帰ることができたなら、全財産で三宝と地蔵さまに帰依しましょう」と申し上げると地蔵菩薩の計らいで閻魔王庁の役人の前で放免してもらった、と思った瞬間、蘇生した。 その後、国挙は出家入道し、大仏師 定朝にたのんで地蔵菩薩像をお造り申し上げ、法華経一部を書写し六波羅蜜寺にて法要を行った。法会の列席者は涙ながらに菩薩を尊んだ。 その菩薩像は六波羅蜜寺に今もご安置してあると伝える。 (今昔物語巻17の21) |
仏像ドットコム 仏像販売の店、東洋仏所。仏像作家、松田瑞雲の仏像彫刻を展示販売。 微笑仏像 瑞雲作オリジナルの創作仏像を展示販売しています。 |
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