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十一面観音のご利益

抜粋した中から、現代人が手短に楽しめるようかわいい癒しの仏像を取り入れを取り入れ、しかも文語体の説話を現代語訳短編ご利益話に執筆しました。皆様の仏像への理解と信仰心の糧となりますよう願っております。 
   癒しの仏像 十一面観音
 瑞雲作長谷寺式十一面観音菩薩 癒しの仏像 十一面観音 
 「わらしべ長者」のように次々に功徳を人々がいただけるのは、観音経に、観音様は人の過去、未来が一瞬にしてわかるので、その人にどんなことが起こるのか先々のことまで承知しておられるのです。ここが観音のすごいところです。 

長谷寺の十一面観音菩薩霊験記1

「わらしべ長者」 1本のわらから物々交換を重ね、ついに長者になれたのは長谷寺の十一面観音さまのお告げに従ったからだったという話。
 
今は昔、貧乏で身寄りのない青侍(あおさぶらひ 奉公人のこと)が長谷寺の十一面観音さまに「ご利益がいただけるなら夢で示して欲しい」と願をかけ、21日目の次の日の明け方、夢に僧が現れ「かわいそうだから授けものを与えてやろう、お前が寺を出て手に触れた物があったら捨てずに、たとえどんな物でも観音様から賜った物だと思うが良い」とお告げがあった。
 青侍がお寺の大門を出ようとしたとき、けつまずき、わらしべを手にする。それから不思議なことに、わらしべを身分のある女とミカン3個に交換し、出会う人ごとに、ミカン3個を布三反と、布三反を名馬1頭と、名馬1頭を田一町と米少しに次々と交換し、その後、田一町を近辺の人に小作させ家など建てて、ついに資産家になったのは長谷寺の観音さまの御利益である。観音の霊験はこのように全くあらたかなものである。
(今昔物語巻16の28)

長谷寺の十一面観音菩薩霊験記2

京に住む貧しい生侍(なまさぶらひ 奉公人のこと、青侍よりは年長)が長谷寺の十一面観音さまに3年間も参詣し祈願したところ、満願の日に死体を運ぶ人夫にさせられるはめになるが、その死体が黄金に変わって富裕になった話。
 
今は昔、ひどく貧乏な若侍が、長谷寺の十一面観音に「私のような前世の因縁が悪く貧乏な者にも、観音様の大悲の御利益を持ってお救いくださいと祈った。
 その後も毎月参詣して、このように願をかけたが何の霊験もなかった。男の妻は「こんなに熱心にお願いしてもご利益がないのは、観音様にご縁がないからでしょう。お参りはやめなさい。」と止められたが、3年間は毎月参詣してみよう」と決意し、はや満願の3年になろうとする12月最後の参詣をすませ、「前世の報いだから観音さまのお力でもどうにもならないことだろう」と思いながらの帰路、どうにも悲しくて涙が雨のように落ちた。
 ちょうど九条のあたりで役人に死体を運ぶ人夫にさせられるはめになり、死体を川へ運ぼうとするが、ひどく重いので不思議に思い、よく見ると、それは黄金であった。男は「なんとこれはひとへに長谷寺の観音様が哀れんでお与えになったのだ」と感謝した。その後、男はいつしか並ぶ者がないほど裕福になったということである。長谷寺の観音のご利益はまことに尊いものである。
(今昔物語巻16の29)
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